直結増圧給水ポンプの点検は、どのくらいの頻度が適切ですか?
直結増圧給水ポンプとは
直結増圧給水ポンプは、水道本管の水圧が低い場合に、建物の必要な場所まで水を押し上げるために使用されるポンプです。マンションやビルなど、多くの建物で採用されています。
直結増圧給水ポンプの点検は、年に1度以上が義務付けられています。
もしポンプに何らかのトラブルがあって、動作が止まってしまうと、
即、水道水が出なくなってしまいます。
今、急に水が出なくなったらどうでしょう?大パニックになると思いませんか?
場合によっては訴訟問題に発展しかねません。
ですので、定期的な点検、一回以上の点検は欠かさないようにしてください。

ーよくある故障例ー
これらのトラブルは一年に一度の定期点検時に発覚するものがほとんどです。
- メカニカルシールからの水漏れ
- 逆流防止器からの水漏れ
- 圧力タンク内部の破損による頻度異常
- インバーター異常、
- モーター部からの異音
- ポンプ故障により動かない 等
ポンプの一部である圧力タンクの交換はメーカー推奨3年ごととなっております。
過去の実例から見ますと、5年経過頃から徐々に故障が発生するケースが多いです。
港ポンプ工業では長年の経験をもとに、各パーツの摩耗や劣化の具合から交換の時期や緊急度合いを判断します。
点検の手順
点検作業が円滑に進み、建物への影響が最小限に抑えられるよう、事前の準備をした上で作業を行います。
- オフィスビル: オフィス業務への影響を最小限に抑えるため、夜間や休日に点検を行うこともある
- マンション: 住民への影響を考慮し、在宅率の低い日中に短時間での点検を行うことが多い
- 工場: 生産ラインが停止するため、繁忙期を避けるなど計画的に行う

点検にかかる時間はポンプの種類、台数、建物の規模などによって異なります。
ポンプの点検には一定時間、断水をする必要があります。
港ポンプ工業の場合、一般的には、初回点検は2時間、2回目以降は1.5時間程の断水を目安としています。
点検作業が建物の利用者様のご負担にならないよう、計画的に行います。
作業報告
点検の後には点検作業報告書を提出いたします。
点検作業報告書は記録として保管ください。なにかトラブルがあった時に過去の点検結果と比較することで、ポンプの状態の変化を把握し、適切な対策をすることができます。

実際のポンプの点検の様子です